SyntaxHighlighter

2015年11月21日土曜日

vRealize Operations Manager 6.1 感想

別にこれで vR Ops ネタ終了というわけでないのですが、とりあえずこれまで使ってみた感想を。
vR Opsは非常に高機能なツールだと思います。使いこなせれば値段分の価値は充分あると思います。
ただ、じゃあ誰でも簡単に使いこなせるかというと、個人的にはとても難しいと思います。直感的に操作できるなどと謳われていますが、私は全く直感的には扱えませんでした。まず、設定が非常に難しいです。本番環境なのか検証環境なのかや、負荷の発生の仕方によって適切にポリシーを設定すべきとされているのですが、その「ポリシーを適切に設定する」ことが、まず素人には難しすぎます。どういうポリシーが適切なのか、抽象的な表現はあれど、具体的な設定について教えてくれる資料も人も存在しません。ググってもそういう情報は無いです。稀にあっても古くて使えなかったり・・・。購入前であれば VMware 社の SE が協力して多少は教えてくれるかもしれませんが、売れてしまえば終わりでしょう。サポートとやり取りして理解するには酷すぎるレベルですし、サポートは顧客の環境に適したポリシーのアドバイスなどしてくれはしないでしょう。無償のハンズオントレーニングなどに参加しても、インストールしてちょっと触ってみる程度で、使いこなすレベルまではいきません。
データの見方も難しいです。技術者向けの資料なんかには、vR Ops が出してくるデータの計算方法を理解しろ、そうしないと正しい評価はできないとか書いてあるんですよ。そんなの vR Ops 専門にやってるような技術者じゃないと無理でしょ・・・。用語も非常にとっつきにくい。「シンプトム」とか「アノマリ」とか言われてすぐピンとくる人ってどれだけいるんですかね。
なので、vR Ops を導入するなら、入れておしまいではなく、環境に合わせた適切なポリシーを設定し、初回のレポーティングをするところまでを導入業者の責任範囲として指定して、教育もしてもらうのがベストだと思います。そうじゃないと、入れただけ、無駄にリソース食ってるだけで使ってない、という存在になってしまう可能性が高いと思います。無料版を使うならまぁそれでもいいかもしれないですけど。有料版を入れるなら。勿論その分のコストは請求されることになるので、ライセンス費用+その分のコストまで含めた金額で、要・不要を判断するのがいいかと。

以上を踏まえたうえでも、やっぱりそもそもの性質として向いてると思う環境と、向いていないと思う環境があるので条件を書いてみます。

向いてると思う環境の条件
1個でもあてはまれば。

  • vR Ops のライセンス費用や消費リソースなど誤差の範囲だ。フハハハ。
  • 中~大規模(目安として100仮想マシン以上)な環境。
  • クラウド事業者、もしくは(半)自動運用されているプライベートクラウド提供基盤。
  • 仮想マシンの増減が激しい。
  • パフォーマンス問題がそれなりの頻度で発生している。
  • 定期的にリソース増強を行っている。
  • 現状より統合率を高めたい。
  • 平常時からオーバーコミット状態で運用している。
  • vCenter のパフォーマンスグラフに常々不満を抱いている。
  • IT技術者で構成される運用チームが存在する。
  • VMware もしくは SIer の営業やSEをいつでも呼びつけられるお得意様である。
  • 新しいもの好き、分析好き、凝り性、マニアック、積極的、チャレンジ精神旺盛、自己解決、難しいことにわくわくする、といったキーワードにあてはまる。

向いていないと思う環境の条件

  • 小規模環境。
  • 仮想マシンの増減がほとんどない。
  • 1度構築したらハードウェアの EOSL を迎えてリプレースになるまでそのまま運用する可能性が高い。
  • パフォーマンスが問題になることがめったにない。あってもすぐに解決できる。
  • 統合率を向上する必要性を感じていない。
  • vCenter もしくは他の既存ツールのパフォーマンスグラフで得られる情報で満足している。
  • 運用チームが無い、もしくは一般職員で構成される運用チーム。
  • 製品サポート以外にサポートを受けられそうにない。
  • 難しいことや複雑なことが嫌いである。
  • 買っておいて使いこなせなかったら問題になる/責任を問われる。

買う前に既存の環境に評価版を入れてみるのが一番いいと思います。 自力で入れて設定できるような運用部隊をお持ちの場合は全く問題なし。 そうでない場合は、買うときの候補となる SIer に頼めば導入から評価まで手伝ってくれるでしょう。手伝ってくれないような SIer からは買わないほうがいいです。ただ、完全に SIer にお任せにしてしまうと、結局買った後に使いこなせないので、買った後の運用を意識して、うまく SIer を使いつつナレッジを得られるように頑張りましょう。

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