GAIT受験しました。
https://www.gait.org/
どんな試験かは上記の公式ページを見てください。 今後受ける方のために差しさわりのない程度にアドバイス的なものを書いてみます。
まずは問題に対する対策です。
公式問題集が出ていますが、現在は絶版のようです。
古書で手に入れることは可能かと思いますが、Amazonのレビューを見ても、実際受けてみた感じからしても、わざわざ買う価値があるのかは非常に疑問です。
公式ページにサンプル問題があるので、参考程度ならそれで充分。
基本的に、広く浅く聞かれます。
汎用的な問題は、ITパスポートレベルの簡単なものがほとんどという印象。
製品知識やプログラミングの知識についても、各ベンダ試験の一番簡単なレベルの試験で聞かれるような内容が多くて、一部マニアックな問題も出るといった感じ。
ただ、それが非常に幅広いジャンルについて出題されるので、多分どんなに勉強しても満点は絶対取れない。
本来は、この試験のスコアを伸ばすための勉強っていうのはする必要なくて、日々の業務とか、他の物のための勉強とかを通してどれぐらい成長したかをスコアで示すような使い方をする試験だと思います。
でも会社で評価に使われる場合とか、ちょっとでも点を上げたいのであれば、勉強方法としては以下のようなものが有効なんじゃないかと思います。
- 公式のサンプル問題の中でわからないものがあれば、答え丸暗記ではなく選択肢全ての意味や周辺知識までしっかり学習する。
- 経済産業省の情報処理技術者試験(以下IPA試験と記載)の午前問題を大量に解く。時間がかかる計算問題は飛ばしてOK。マネジメント、ストラテジー系も不要。
- それぞれのカテゴリの代表製品の入門資格をとる。
2つ目に書いた点からも類推できると思いますが、IPA試験を定期的にコツコツ受けているような人は有利です。勉強しなくてもそれなりの点がとれます。 受けていない人で、GAITのスコア伸ばしたい人は、基本情報あたりから受けてみることをおすすめします。そのための勉強がGAITのスコアアップにも繋がって一石二鳥です。
その他のコツ的なものとしては、とにかく時間が足りないので、数秒以内に解けないと思ったらすぐどれかに適当にチェックを入れ、マーキングして次に行くこと。 そして、マーキング自体も、わからないもの全てではなくて、見直せば、もしくは時間をかければわかりそうなものに限ること。 わからないもの全てにチェックを入れていくと、多分大量にマーキングすることになるので、折角時間が余っても見直しに時間がかかり、全てのマーキング問題を見直す前に時間が切れます。
ここからは単に感想的なものですが。合否ではなくTOEICのようにスコアでスキルを測るというのは面白い考えだと思います。
もちろん、スコアが低いからと言って、仕事ができないとは全然言えないと思います。
ある特定の分野で尖ったスキルを持つスペシャリストでも、他の、ある意味仕事的にはどうでもいい分野の知識が無ければハイスコアを取ることはできないからです。
ただ、この試験で問われる知識は、前述した通りそんなに深いものではありません。
なので、本職のジャンル以外の分野についても、この試験で問われるぐらいの知識を持っておくことは全然無駄じゃないし、理想としては持っておくべき、つまりトータルとしてのハイスコアを目指すべきだと思います。
例えば本職がDBAで、DBのスペシャリストだとします。DBのことには詳しいが、他はさっぱり、というSEと、DBのことに詳しいうえに、そのDBを利用するアプリ開発や、DBが乗るサーバやストレージ、仮想化技術、ネットワークのこともある程度理解していてそれらのスペシャリストとの意思疎通がスムーズにできるSE、どちらが理想的か、言うまでもありませんよね。
GAITは990点満点。7分野だそうですから、きれいに割り切れないですが1分野は約140点です。専門分野で130点、残りの6分野で半分の70点ずつ取れば550点。これぐらいの点は30代以上のエンジニアなら最低限取ってもらいたいと思うんですけど、アセスメントサマリーでは年齢までは分からないので実際どうなのか・・・。コンサルの平均点が飛び抜けて高いのはさすがですね。
というわけで、ハイスコアなSEが優秀なSEである可能性は高いと思います。一部のベンダ試験のようなものとは違って、一夜漬けのような勉強では高得点を取ることは不可能であることもその信頼性を高めています。逆にロースコアなSE(尖ったところすらないSE)は未熟なSEである可能性が高いと言えます。
中間ぐらいのスコアは評価が難しいですね。同じスコアでも仕事上の実力はピンキリなので、人事評価に使う場合は注意が必要かと思われます。まぁGAITのスコアだけで全ての評価が決まるなんて会社はないでしょうからどうでもいいか。
他の試験は通常分野別に分かれてしまっているので、評価に使う場合はそれぞれの試験の難易度というのを考慮に入れる必要があり、その難易度を正しく評価することの難易度が高いという問題がありますが、GAITであれば単一の試験で全SEのトータルスキルを測れるので、いろんなSEを抱えている一般的なIT企業にはそれなりに良い指針になりうるのではないかと思います。
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