NetApp の Virtual Storage Console (VSC) 4.2.X は Single File Restore という、ファイルレベルでのリストア手段を持っています(ただし Windows のみ。Linux はダメ)。
リストアは管理者が実行するモードとユーザ自身に実行させるモードがあるのですが、よほど頻度が高くない限りは管理者が実行したほうが安パイかなと思います(少なくともバックアップディスクがOSから見えるようになるところまでは)。よって管理者が実行する前提で手順を説明します。メールおよび Restore Agent は使用しない前提です。
VSC のバージョンは 4.2.1、英語環境なので UI が英語ですが勘弁してください。
バックアップは取得してある前提で、リストアするところから始めます。
- vSphere Client で対象の仮想マシンを右クリックし、[NetApp]->[Backup and Recovery]->[Single File Restore]をクリックします。
- [Source VM]と[Destination VM]にリストア対象の仮想マシンを選択し、メールアドレス欄にダミーのメールアドレスを入力します。このメールは管理者がリストアを実行する場合には使用しませんが、空欄にすることはできません。送れないメールアドレスであっても特にエラーなどは出ません。[Mount expiration]はデフォルトのままでOKです。
- [Limited Self-Service]を選択して[Next]をクリックします。
- リストアしたいバックアップを選択して[Next]をクリックします。
- 内容を確認して[Finish]をクリックします。これでリストア対象の仮想マシンにバックアップ当時の仮想ディスクが追加されます。
- リストア対象の仮想マシンにログインし、ディスクの管理画面を開きます。新しいオフラインのディスクが見えているはずです。ディスクを右クリックして、[Online]をクリックします。
- Windows Server のバージョンと設定によっては、自動的にドライブレターが割り当てられることもあります。その場合は★の手順までスキップしてください。割り当てられない場合はリストアしたいファイルが入っているパーティションの上で右クリックし、[Change Drive Letter and Paths...]をクリックします。
- [Add...]をクリックします。
- [Assign the following drive letter]を選択し、適当なドライブレターを選択して[OK]をクリックします。
- ★エクスプローラを開くと追加したディスクが表示されているはずです。目的のファイルをコピーしてリストアします。
- リストアが完了したら、vSphere Client に戻ってホーム画面から[NetApp]をクリックします。
- 左のメニューで[Backup and Recovery]->[Single File Restore]をクリックすると、右ペインにリストアセッションが表示されます。選択して、[Delete...]をクリックします。
- 警告画面が出ます。[Yes]をクリックします。
- [Recent Tasks]欄で、仮想マシンの構成変更とデータストアのアンマウントが完了したことを確認します。
- 仮想マシンでエクスプローラを開くとディスクが消えていることが確認できます。これで完了です。
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